吉野杉で箸を作る
Making chopsticks with Yoshino cedar

行程

  1. 開催場所の工房に到着
  2. 箸材・製材や吉野林業・吉野材の特徴についての概要説明を受けます。
  3. 箸作りや道具の使い方のコツ・注意点を説明を受けます。
  4. 箸にする材料を選びます。
  5. クランプで箸作りの治具をテーブルに固定します。
  6. カンナで角度をつけながら切削し、サンドペーパーで成形・木肌を調整します。
  7. オイル(ひまわり油)塗布します、または焼きペンで絵柄をつけます。
  8. 箸の持ち方・使い方などの説明を受けます。(海外ゲストの場合)
  9. 記念撮影をします。
  10. 終了、解散

箸作りについて丁寧にアドバイスしますので、作業に自信のない方でも必ず完成させて頂けます。
完成した箸は適切な使用・管理の下、通常1年以上は使用可能です。

所要時間: 全行程1時間

持ち物:特にありません。

ご用意:アート・クラフトの材料 ・お茶( 近くの山から湧き出る水で入れたお茶 )をご用意します。

ガイド言語:英語可

費 用:一人 3,000円

実施場所:工房のある龍門地区はのどかな農村エリアです。近くに山口神社・高鉾神社があります。また山口は200年前(1818年)に「龍門騒動」と呼ばれる百姓一揆が起こった地区でもあります。これは、600人余りの農民によって、悪政を行っていた代官が襲撃された歴史的な事件です。


賢太 プロフィール

木工の経歴としては、吉野で家具職人の弟子を2年間した後、奈良県立高等技術専門校・家具工芸科を修了しています。

2014年に木製楽器を製作するため吉野に移住して以来、木工はもちろんのこと、その源流である吉野林業への関心が高まり、将来的に木工と山行きの両立を目指して日々活動しています。

吉野に限らず、戦後の大造林で全国的に植え育てられてきた杉や桧の樹齢が、材木としての成熟期を迎えています。しかしその一方で、私たちの暮らしの中に日本の杉桧が使われなくなっているため、林業にお金が還らず、植林を健全に保つための手入れが不足しています。

私は10年ほど前から数年間、バックパッカーとして東南~東アジア~オセアニアなどを旅した経験から、日本がいかに物質的に充足しているかということを痛感しました。そして今あるものから作り出せるものを考えていきたいと思うようになりました。またそれと同時に、旅中に覚えた楽器が現地の人々との音楽をとおした交流に役立った経験から、音楽の力を確信し、楽器を作っています。

現在は、杉・桧を主に使用し、楽器や家具などを製作しています。またそれと並行して、イベントやカフェなどで木製楽器や木製雑貨の製作ワークショップも行っています。

日本で国産材を使うことは、自然環境や私たちの暮らしにとって非常に有意義な地産地消のアクションです。その上で、日々の暮らしに身近な木でできた楽器は彩りを、家具は安らぎを与えてくれます。