奈良県吉野郡吉野町は、奈良県地図のまんなかよりほんのちょっと上あたり。桜で有名な吉野山、万葉集にも登場する宮滝など、美しい景色と長い歴史を持つ山間の地です。
もうひとつ、「木のまち」という顔も持っています。となり合う村々から伐り出されたスギやヒノキが集められ、美しく製材され、日本中へ旅立ってゆくところ。通りのそこここに材木の山、煙突からもくもくと煙、フォークリフトが行きかい、製材工場の機械音が聞こえ、そしていつも木の香りがしています。
この川沿いの製材団地一帯を「吉野貯木」と呼びます。普段は働くための現場ですが、知ってほしい風景や技術、出会ってみてほしい人のいる吉野町の大切な場所です。